地震関連

昨日もテレビの報道における解説員の説明で、最も大事な事がどうにも明言を避けているようにしか聞こえません。

大学の工学部で学んだ基礎的な知識と福井県にある原発を見学した程度の経験でも、最も大事な事が説明されていないと感じます。

水素爆発起こした時点で、大なり小なりジルコニアが超高温に晒されている事は明らかであり、それ以外の何によって水素が発生するかと言えば、原因は他に考えられません。

もちろん水素イオンを吐きだす金属は他にもありますが、あの建屋を吹き飛ばす程の吸着金属は無いでしょう。っていうか、そんな危険な金属を使う程東芝の技術者は馬鹿じゃない！

ってことは、燃料棒自身の溶融が始まっているのは明らかだと考えるのが自然でしょ？
なのに、データーが無いから明言できないって、学者として人としてどうなんでしょう？
最悪の事態が進行して、避難経路の提示もされず、被爆者の報道だけがされるのって、物凄い憤りを感じます。

関西で地震が起きて、福井の原発が同様な事態になったとしても、僕たちには深刻な事態が伝えられないという事を示されているような気がします。

津波などの物理的被害は、人間のマンパワーで回復する事が可能ですが、被爆した方々はこれからジワジワと真綿で締め付けられるような苦しみを経験することになるでしょう。
しかも、天災が引き起こした人災です。

さらに、炉の中でしか発生する事の無い水素が隔壁超えて建屋に溜まるという事は、そもそも厳重に放射能物質を幾重にも遮断する構造の原発において、どういう経路で建屋にリークしているのか？
この事実だけで、広範囲に渡って避難させるべき現象ではないのでしょうか？

小さな太陽を閉じ込めている原子炉の冷却にはどれほどの水が必要かは原発の見学にいくと書かれています。
その冷却水量は一級河川の水量とほぼ同じです。

それほどの排熱を消防のポンプ車ごときで注水しても焼け石に水と思います。
だから、海岸縁に建てられ、その一帯沖合数海里にわたって海水温が上昇するわけです。
福井にサザエやアワビを２０歳頃に深夜に潜って取りに行きましたが、本当に暖かい海です。

しかし、学者は誰もその事になるとデータが無いと逃げているようにしか見えません。

いずれは、関西も大地震に見舞われるという事は間違いないようです。
その時に今回のような事実の隠ぺいと対策の遅れが出るという事を忘れずに行動する事が大事だと思わされる今回の報道。　残念です。

株価や為替はまた頑張れば良い事。
人こそ国力、国の第一の使命は人命を守り、財産を守る事。
なのに、今の事態は政治家や学者が勝手に国民をトリアージしているような感じを受けます。

私の福島、仙台の友人の携帯も当然繋がらないし、こんなmixiの記事も見れないでしょう。
アマチュア無線でも持っていてくれたらと思いますが・・・

今、僕たちに出来る事は、周りの小さなコミュニティー（家族や近所の方々）で次に来るであろう関西の大地震に備えて、食料やエネルギーの共有確保とコミュニケーションツールの確保の今一度の確認だと思います。

今の関東東北の事態も数年後には風化するでしょう。
対岸の火事と見ず、今起きてる事実が自分の身に起きた時に、どうすれば生きられるか、どうすれば大切な人を守れるかを確認する機会だと。

最後に、ねこ部長が開示してくれているロイターの映像です。
http://www.reuters.com/news/pictures/slideshow?articleId=USRTR2JTMQ#a=7

そして、原発が冷却できない理由はこれだと思われます。
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/774aff07ef89edbb5a357b34664f6ae2