疾走

深夜の市街地を走る。

息を切らし、心臓はバクバク、全身から汗が吹き出しつらい。

もう足を止めて休憩したい。

あとちょっと、あの信号まで、　あの看板超えたら・・・

頭の中で次々と目標が出ては消えてゆく。

気がつけば住みなれた街の明かり。

行きつけのBARの明かりが近づいてきた。

それでも、ほんの少しだけ遠回りしてから扉をあける。

今日はここまで、充分頑張った。　でも足りない。

だから、明日も走ろう。

Step on Soul!


やってる事は小学生の時と殆ど変わらない。
変わった事と言えば、乗ってる自転車がイタリア製に代わって、フラッシャーや籠が無くなり、幾分軽くなったくらいか。
移動距離は制限無し。
改造は相変わらず。

ただ、決定的に違うのは数センチ下を流れるアスファルトの速度。
持てる力を思いっきり込めれば、デジタルのスピードメーターは４０の数字を超えてホイールのスポークが風を切る音が聞こえてくる。
こんな景色も音もガキンチョの頃には見た事聞いた事も無かった。
バイクで300k近い速度で走りぬけるときに近い集中力を感じる。

友人がそれぞれ拘りのチャリンコを手に入れていく。
そろそろ、ロングツーリングでも行けそうな雰囲気だ。

結婚は人生の墓場？40超えたら遊べない？
誰だよそんな事言ったやつ。

ツーリングの前の日は寝れないかも。
東大阪から嵐山まで60k
往復120k
今までの人生で全くの未知数な経験。

40超えてもまだまだ知らない興奮は有るもんだ。

ダブルバテット　クロモリフレームのチャリンコで頑張って見よう！



そして、いつかは、カンパニョーロのホイルにセラミックベアリングのハブで最高速に挑戦してみよう。

まだまだ人生は楽しい！

車の300k　バイクの300k　チャリンコの60k

これは、男の子なら経験した方が良い世界かも。