今回は3馬鹿初のキャンプツーリング。
もう、数週間も前からテンション上げ上げ!
特に1号はもうワクテカ状態。
しかし、彼の揃えるグッズを聞くと最初に出てくるのが価格。
まぁ、2代目が大嫌いなIT企業創業経営者の1号、1円たりとも損するのはイヤ!という商魂がお買い物の姿勢でも垣間見られる。
結婚式の定番話のハンドルの遊びが必要なように人生にもホニャララな話を1号にもう一度聞かせてあげたい程のトリッキーな性格に人生、まぁ見てるこっちは面白いのだがさてさて。。。
そんな彼が揃えたキャンプ道具は素晴らしくコンパクトだった。
事前の打ち合わせと称するBarでの歓談の時もなんだか話が噛み合わない。
もうね~寝袋なんかこんなコンパクトなんですよ~
と両手の親指と人差し指をくっつけて自慢する。
当然価格も高かったんですよ~と付け加えるが、僕が使っている寝袋はその3倍以上はする事はその場では伏せておいた。
その場では最高の技術で造られたウルトラコンパクトな寝袋なんだろうということで。
当日、3号の家で待ち合わせ、着いてみると二人とも荷物が少ない。
特に1号のバイクの後ろは平べったい感じだ。
う~む 大丈夫か1号と声には出さなかった(二日酔いで頭痛かったし。。。)
とうぜん、あれだけ事前にBarで打ち合わせしたのだから行き先ぐらいは決まってるるんだろうと誰しもが思っていたが、流石に3馬鹿、出発してもノープラン!(こんな名前のチャンバーあったなぁ~)
ガソリン入れながら取りあえず 針テラスという事で出発!
針テラスにて行く先も決まっていない我々はコーヒー飲みながら地図を広げ青山高原だの信楽だのと言っている。
その前に何処でキャンプ張るか決めないとということで決まったのが曽爾高原。
そうときまれば曽爾高原に出発!
しかし、僕2号のK1200Rは荷物満載
飛ばすと荷物が背中を押してきて乗りにくい!!
とりあえずキャンプ地に着きまずは設営。
テントを張って種になる炭をおこしてなんてやってるとまだテントを張り終えていない1号が写真撮っている。
おいおい 1号はよテント張りやーと声をかけるともう出来てますやんときた!
え!あのーフライシートは?
え?これだけですけど?
まじで~ しかも天井通気口のような穴がスカスカに空いてるし・・・
はい、この時点で1号の修行決定となりました。
高価と言ってた寝袋も僕と3号の寝袋見て、やばいを連発。
見せてもらうと・・・一同無言。
こわー ようこんなんで来るわーなんてシャレにもならんから一言も言えず
ま、ま、まぁなんとかなるやろ(汗)
段ボールとか集めといたら?
なんて言っても今一ピンと来ていない1号
普段IT企業の経営で鈍った野生の感がそうさせたのか・・・
はたまた
ケチ臭い金銭感覚がそうさせたのか・・・
2号と3号の常にオーバークオリティー戦略を鼻で笑ったツケが、今夜1号を襲う!(ここでターミネータの音楽ね)
1号の犬小屋のテントに一抹の不安を覚えながら食事を造る。
まだ、夕暮れでフラスコに入れたラム酒をチビチビやりながらのキャンプクッキングは楽しい!
チタンコッヘルでご飯を炊き、旨いインドカレーも出来た!
さー晩飯!!
曽爾高原ビールで乾杯し旨いカレーを食べソーセージを焼き実にワイルドな感じの食事を楽しみ、夜9時には就寝。
それぞれのテントでゆっくりと休養していたが1号だけは違った。
僕と3号は寝袋に入ると即落ち。
目覚めるまで一度も目が覚める事無く実に深い睡眠の中、一人1号は寒さと戦っていた。
寝袋に入り10分もすると僕と3号の寝息を耳に自分の置かれた状況の把握に終始するのである。
確実にテント内の温度は外気と共に低下し、自分の体温で温められたテント内の空気はフライシートも無いテントの内壁を結露で濡らしてゆく。
その結露はやがてテント内の床部分に滴り落ちて高価だと思っていた寝袋を濡らし始めた。
持っている衣類全てを重ね着してライディングジャケットも着て寝袋に入るももう時すでに遅し。
テント内の気温は下がり切り内部に置かれた物全てがビッショビショである。
暖を取るにも炭は寝る前にすべて使い果たしていた。
さらに彼に追い打ちを掛けたのは食事の前後に大量に飲んでいたコーヒーである。
その為小便に行く事数回。
その都度貴重な体温が奪われていくのである。
もう、周りに家族連れもいる極めて安全なキャンプ場で彼はエマージェンシー状態だったわけである!
寒さに震え、彼の取った手段は残されたガスでバーナーを付けコッヘルで湯を沸かし白湯を飲むことで体温を維持しこの危機を乗り越えるだけである。
しかし、くれぐれも言っておくが
ここは、家族連れで楽しめる極普通のキャンプ場である。
やがて朝の4時過ぎ朝もやの中2号と3号がさわやかな目覚めで起きると白湯をすする音に気付く。
あれ?もう起きてんの?とテントの外をのぞくと、LEDのつめたそうな明かりに照らされて1号がガタガタ震えながら
もう無理!寒くて寒くて おまけにテントの中はビッチョビチョ! もう最悪や!死ぬ~!
と・・・
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