2010年12月3日金曜日

電気自動車の時代か?

昨日ちょっと?風邪気味で今日はゆっくり午前中過ごして午後から全開パターンなので最近の”思考”を少しだけ・・・

今日、日産からリーフという名の電気自動車が発表されました。



電気自動車、要するにバッテリー積んでそのバッテリーの中に有る電気を取り出しモーターを動かして移動する乗りモノです。
価格は約400万円 助成金を受けるとオプションなどを付けて乗り出し300万前後かな?

最近は海外に行っても結構ゼロエミッションへの取り組みに熱心で、電動化が目に着く事が多い。

先日、来年の仕事の関係で香港とマカオに行ってきた時も、マカオGPが開催されていたので、エントランスとなる歩道上にはメーカーの展示車両が並んでいた。
その中でひときわ人気が有ったのが BRAMMO社の電動バイクだ。





日本ではまだ馴染みが無いかもしれないけど、アメリカのテスラ社の電気自動車も海外では有名。
パフォーマンスも200k出ますとか、数値上の性能のアピールに躍起。

先の電動バイクも、フレーム内にびっしりバッテリーを積み込み、デザインも今風な感じから結構速そうなイメージが生まれるが、よ~~~く最後の写真を見て欲しい。
メーターは速度計なのだが・・・最後の目盛りは120km/hである。

車で200kと言えば、試験路であればホンダのFITでも出そうな数値で、バイクの120kって50ccの2stスポーツバイクでも頑張れば出そうな数値。

まぁ結局のところ 電気を積む難しさとインフラを考えると、今の電気自動車のメリットって移動エネルギーに訳のわからない税金を払わなくて済むくらいのメリットしか日本では見つけられそうになく、自動車としてのメリットはどうにも感じられない。

もし、電車のように自らエネルギーを搭載せず、架線や何らかの伝達手段でエネルギーを供給できるなら電気は非常に”良い”エネルギーだと思う。
モーターの効率は供給するエネルギーを非常に効率良く使う事が出来るし、何より移動体から余分な熱を出さないことは素晴らしい事だと思うんだけど、今の技術ではそれは無理と言うもの。

ガソリンと電気の搭載時のエネルギー密度は・・・
1gあたり
リチュームイオン電気で1.8KJ/g
ガソリンは44KJ/g

Jとはジュールで1W(ワット)を1秒消費した時のエネルギー
Cal(カロリー)でいうと1cal=約4.2Jとなる

要するに今の技術だと電気を溜めるのにガソリンと同じエネルギーを搭載しようとすると、単純に約24倍の質量になってしまうという事。
また、ガソリンはそのエネルギーの20%しか移動エネルギーに転換されないという事実を盛り込んでも約5倍ほどの質量になるという事。

たとえば ガソリンを60L積んでいる車。
ガソリンの比重は約0.75
搭載ガソリンの質量は45kg

同じエネルギーをリチュームイオンバッテリーにすると・・・
225kg(ガソリンの内燃機関でのロスエネルギー入れて)

しかも、バッテリーって搭載しているエネルギーを全て取り出せるわけではないので、通常全容量の半分も取り出せれば良い方でしょう。
となると・・・およそ500kgのバッテリーは最低でも搭載しないといけないわけです。

これは、電池の技術が相当進んだとしても、充放電負荷に耐えられる電池を考えるとガソリンというか炭素エネルギーを超える事は相当無理があるという事実。

マスコミはこぞって電気自動車の時代到来と書き立てるが、物理の法則はE=mC2を超えられないのと同じで、自動車に今与っている利便性、性能を電気で実現するのは無理だという事の一つ。

日産は電気自動車にある賭けをするみたいですね。
電気自動車の生産拠点を中国に移すそうです。
あの車に搭載されているマンガンを使ったバッテリーは確か東大の先生の技術で生産はLGだったかな?
それらの技術を中国へ移行する危険と、日本の製造業へ与える影響。

う~ん、だいたいからして日本の村山工場を住宅地にしやがったフランス人め、今度は(以下自粛)

最近うちの工場の周りでも自動車のみならず製造関係の国内調達の激減に頭を悩ませる工場経営者を見ているからかもしれんが、もっと日本を代表する企業、利益より大事なものが有る様な気がしませんか?
まぁ売国奴だらけの政治家を先になんとせんといかん話だけど・・・

話しがズレズレだ!
まぁバッテリーその物が悪いという話ではないんだけどね
ラジコンなどで短時間に過大なエネルギーを取り出すというシチュエーションではある意味"良い"使い方なんだろうけどね~

内燃機関も今の市販車レベルでカムシャフトの可変システムが相当採用されてきた。
ホンダFIT始めエントリーモデルでも当然のように採用されてきて、技術者が次に狙うは、やっぱりパートタイムでミラーサイクル運転が出来る格安のエンジンなんでしょう。
そうすれば炭素燃料の効率はもう10ポイント以上は上乗せできるわけで、そう遠くない未来には実現できるんじゃないかな~。
スズキあたりは数年前に機構を搭載したエンジンをモーターショーで展示していたし、その他各社も同じでしょう。

もし、炭素燃料からの離脱を真剣に考えるなら・・・

やっぱり”Nuclear power”の利用以外には考えられない。
安定?した核のエネルギーでスチームエンジンを駆動する。
昔走っていた薪自動車や石炭自動車の窯の中に入れる燃料をNuclear powerにするだけで、一生水入れるだけで走り続ける自動車の完成だ。

環境の為なら死んでも良いというエゴな方  失礼エコな方 いかがですか? 

さて、ボーとした頭もスッキリしてきた!!
仕事するぞ~

2 件のコメント:

  1. 2号の言うとおり、燃料などエネルギーでは実際はエコでは無いのは事実(現在は)

    がしかし!違う視点では大変エコなのです

    電気自動車は部品点数が少ないのです
    部品点数が少ないという事は、部品を作るのが少ない・・・・

    部品を作成時に工場からでるカーボンが少ない・・・・

    トータルエコなのです。

    カーボンフットプリントなどいう言葉があるのですが、全ての工業製品にどれだけのCO2が使用されたかを明記し、消費者に伝える事は、もうすぐ来るかも?

    村山工場を住宅地にしたフランス人・・・・・面白い!
    もう一つ言うならば、青山通りで、ポルシェで事故ってんじゃねえよ!

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  2. 日産が生産拠点として考えている湖北省武漢市ですが、もともと中国の自動車メーカ「東風汽車公司」との合弁により作られた会社が同省十堰市にありましたが、ゴーン氏が不便すぎて無理ということで武漢に移されたようです。最近では、東風汽車本体も武漢に移設され、十堰市はこれからどえらい不況になると予想されます。

    え、なんでそんなこと言ってるかって?1号の調達先は十堰市をメインにしているからです。東風の下請工場を目当てだっただけに、加工をお願いしている工場が閉鎖されたら非常に困ります。

    日産、ゴーン氏は、いろんなところで影響を与えております。
    http://www.r-agent.co.jp/guide/news/20100218_1_2.html

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